借りてきた猫のように

――フィクションの中で生きる~映画・小説・音楽・マンガなどの日常――

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015年4月30日



テレビ東京系列で放映されていた連続ドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』(松江哲明・山下敦弘監督)が待望のDVD化。放映中から散々話題になったものですが特典映像と併せて600分! 嬉しいやら何とやらでようやく通して観終わりましたが、ダラダラ楽しむところに醍醐味があるのでしょう。「フェイクドキュメンタリー/ドキュメンタリードラマに何ができるか」を考える上で重要な作品に位置づけられることは間違いないですが、よくこんなエッジの効いた実験番組を深夜とはいえ地上波でやってたなあ。もともとは2時間程度の映画として構想されていたそうですが。
 清野とおるのエッセイマンガ『東京都北区赤羽』(2008- )をモチーフに、俳優の山田孝之が舞台となる赤羽で2014年の夏を過ごした記録(「山田孝之の崩壊と再生を描く映像作品」)という設定であり、松江哲明・山下敦弘監督自身も作中に登場し、山田の実の姉(歌手のSAYUKI・女優の椿かおり)をはじめ実在の関係者なども本人役で出てきて、マンガ『東京都北区赤羽』の世界観との関連も含めて、「何がどこまで『本当のこと』で、どこからがフェイク(・ドキュメンタリー)/設定(演出)なのか」の境い目がわからなくなるところが最大の魅力です。役者としても作り手としてもものすごく難しい企画にちがいないですし、未公開テイクやヴィジュアルコメンタリーも併せるとさらに幾重にも複雑な構造があり、改めて凄味のある力作。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。