借りてきた猫のように

――フィクションの中で生きる~映画・小説・音楽・マンガなどの日常――

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2015年5月10日



3月まで親の家に1年間、社会人1年目の親戚の娘が住んでいたのですが、その家を引越準備するにあたり片づけに来てもらっていた時の一コマ。
 詳細はぼかしますが、彼女には小中学校時代から近所に住む彼氏がいて、大学以降は東京と地方の間で遠距離となり、さらにその後、彼女が東京で社会人となっていた間、相手は理系の大学院に進んでいたようです。
 5年も遠距離でよく続いているなあと微笑ましく思っていたのですが、一緒に片づけをしながらそれとなく近況を尋ねてみると、
 「(一人前になるまで)あと5年も10年も待てんけん、3月で別れたわ」とのことで、まあしょうがないのでしょうけど、相手がトラウマになってないといいなあ。本当に。
おまえ、そんな大事なことメール一本で伝えるなよ。
ティーン・フィルムのジャンルを確立したジョン・ヒューズによる監督作『結婚の条件』(1988)は、結婚を契機に「大人 になるとはどういうことか」という男性の不安に焦点を当てた作品。主人公のジェイクは、式を直前にして作家になりたいが家庭も持ちたいと悩んでいましたが、大学院の修士課程に進むはずだったのに義父から収入が少ないことを責められ、進学を断念して就職することに。家庭や人生に対する理想と現実のギャップに戸惑いながら試行錯誤していきます。She's Having a Babyという原題が示すように、結局は、赤ちゃんが生まれることで「家族」になり、父親として成長していくという物語。ジョン・ヒューズはこの後、『ホーム・アローン』(1990)に向かい、ティーン・フィルムとも訣別するわけですが、十代の頃に観た時にはさすがにぴんとこなかったものの年齢を重ねてから観る方が響くかも。
 また、往年の名作『素晴らしき哉、人生』(1946)の現代版『天使のくれた時間』(2000)は逆に、仕事と結婚の選択に迫られた際に、「仕事」を選択し、大手金融会社社長として成功している男性主人公の物語。「もしあの時別の選択をしていたら」というありがちなモチーフですが、「もし結婚を選択していたらどうだったか」という(男性向け)パラレル・ワールド・ファンタジー。原題はThe Family Manとあり、アメリカ文化の家族愛イデオロギーを表した典型的作品です。
まあ、結婚はある意味、運命であったり、偶然であったりするわけなんでしょうけど、いずれにしても日本の院生はなんか気の毒だなあ。
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